BRICS に招待された 6 か国について知っておくべきこと (2023)

BRICSとして知られる新興経済国5カ国グループは自らを西側諸国への対抗勢力とみなしているが、今週ヨハネスブルグで開催される首脳会議でさらに6カ国（そのほとんどが中東）に参加を呼びかけた。

ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカといった現加盟国による選択にはいくつかの驚きが含まれており、最大のものはサウジアラビア、アラブ首長国連邦、エジプトという他の中東3か国にイランが加わったことだ。アルゼンチンとエチオピアが加盟候補国として選ばれた6ヵ国のうちの最後を締めくくったが、加盟最有力候補の一つと考えられていたインドネシアは出場できなかった。

この拡大は、急速な新加盟国の追加を強く支持した中国の指導者、習近平氏の勝利となった。しかし、首相はインドのナレンドラ・モディ北京に近い国々を加えることに懸念を抱いていると言われている。インドと中国国境紛争があるそしてお互いを潜在的な敵とみなす傾向があります。

ここではBRICSの新しいメンバーの一部を紹介します。

イラン

世界第2位のガス埋蔵量と中東の石油埋蔵量の4分の1を保有するイランは、非西側諸国との経済的・政治的結びつきを強化するためにBRICSへの加盟を模索していた。

イランはここ数年、ロシアと安全保障・軍事協力関係を深め、中国との経済関係を強化してきた。 BRICS への参加への招待は、多くの人にとってご褒美だと考えられていました。

イランの追加で西側諸国との地政学的な緊張が高まるのはほぼ間違いなく、インドなど他の現在の加盟国を不快にさせる可能性がある。

イラン経済、2022年には世界第22位にランクされるはインフレ、低成長、米国からの経済制裁に悩まされてきた。しかし、同国は中国に原油を割引価格で販売するなどの策略でなんとか存続してきた。また、石油から経済を多角化し、BRICS加盟国との貿易を増加させた。

サウジアラビア

ペルシャ湾の2大政治・経済大国であり、世界最大のエネルギー供給国でもあるサウジアラビアとアラブ首長国連邦の参加は、米国主導の世界秩序に挑戦するこの同盟にさらなる重みを与える可能性が高い。

両国は長年の米国の同盟国であり、不安定な地域での自国の保護を米国に依存している。しかし同時に、両国は近年この提携に不満を抱き、石油生産、ウクライナ戦争、米国が孤立させておきたいイランやシリアとの関係などの問題でますます独自の路線を歩み始めている。

木曜日、南アフリカで開催されたBRICS首脳会議でサウジ外相のファイサル・ビン・ファルハン王子は、同国とBRICS加盟国は「国家の独立と主権を尊重し、国家問題に干渉しない」という強い信念を共有していると述べた。

サウジアラビアは、このブロックへの参加を、米国や欧州との伝統的なパートナーシップと、東部、中国、インドの最大の貿易相手国とのバランスをとる取り組みの新たな一歩とみなしている。

サウジアラビア外相は、同国がBRICSに加盟するかどうかはまだ決定していないと述べた。同氏は、招待には感謝しているが、メンバーシップの性質についてグループからのさらなる詳細を待っていると述べた。

同氏は木曜日、地元報道メディアに対し、「それに基づき、社内での検討を経て、適切な決定を下す」と語った。

アラブ首長国連邦

エミレーツ航空は、サウジアラビアと同様、近年、中東においてより大きな指導的役割を求めてきた。から分岐するアメリカの利益。

アメリカの安全保障を頼りにしているにもかかわらず、首長国連邦の統治者シェイク・ムハンマド・ビン・ザイード・アル・ナヒヤーンはロシアと中国の両国に好意を寄せている。同氏は過去1年間にロシアを2回訪問し、ウラジーミル・V・プーチン大統領と会談し、今月は首長国空軍が中国空軍と訓練を行うことに同意した。

同国は依然として兵器の大部分を米国から調達しており、アナリストらは、米国の安全保障の傘をすぐに放棄するつもりはないと述べている。

しかし当局者らは、米国がイランの脅威からペルシャ湾を守れていないとの見方に不満を表明しており、湾岸諸国は近年、首長国連邦とその緊密なパートナーであるサウジアラビアの両方に対して攻撃を開始していると考えている。そして彼らは、アメリカの指導者が本当に中東に貢献しているかどうかに懐疑的だ。

こうした懸念は、長年の地域の宿敵であるイランと個別の緊張緩和を図るという首長国とサウジの決定の要因となり、数年ぶりに３カ国すべてが同じブロックに属することが可能となった。

アルゼンチン

アルゼンチンはブラジル、メキシコに次いでラテンアメリカ第3位の経済大国です。 BRICSの支持者にはインドも含まれる。最大の貿易相手国であるブラジル。そして中国との経済的関係はますます緊密になっている。

ブエノスアイレスを拠点とする国際関係専門家ガブリエル・メリノ氏は、BRICSへの加盟はアルゼンチンにとって重要な市場を強化し、新たな市場を開くことになると述べた。また、同国がBRICSの新開発銀行への加盟を獲得すれば、新たな融資手段も提供されることになる。

エジプト

エジプトはアメリカからの援助のトップの受け入れ先の一つだが、長年ロシアとの強い関係を維持しており、中国との貿易関係も高まっている。

エジプトはドルに依存することがいかに厄介なことかを学んだため、アメリカへの依存から脱却するという関心がここ１年半で高まった。ロシアのウクライナ侵攻は外貨危機を引き起こし、エジプト経済を低迷させた。

投資家たちはパニックに陥りエジプトから数十億ドルを引き揚げ、ドルで買われた重要な小麦と燃料の輸入品の価格が高騰した。一部の輸入品が不足し、価格が上昇しました。

また、ドル不足により同国の債務返済が困難となり、通貨の大幅な切り下げを余儀なくされ、一般のエジプト国民の苦痛はさらに悪化した。

BRICS国内では、エジプトは現地通貨で取引できる。また、加盟国からのより多くの投資を呼び込むことも期待されている。

エチオピア

少し前まで、エチオピアはアフリカの新星であり、ノーベル平和賞を受賞したダイナミックな若いリーダー、アビイ・アーメド氏が率い、世界で最も急速に成長している経済国の一つでした。

しかし、ティグレ地方での2年間にわたる内戦により、そのほとんどが台無しになった。経済は低迷し、米国は貿易特権を削減し、エチオピアへの食糧援助を停止したが、アビイ氏は不安定な国をまとめるのに苦労してきた。

アビー氏にとって、BRICSはアメリカの軌道からさらに遠ざかる機会を提供する。同氏はすでに首長国連邦と緊密な関係にあり、ティグレ戦争中に重要な軍事支援を提供した。

そして経済面でも、アビイ氏はエチオピアの低迷する通貨を強化し、新たな投資を求めるために外国からの援助を必要としている。アビイ氏の財務大臣アハメド・シデ氏は今週、こう述べた。200億ドルかかると見積もられているティグレ戦争から一人で復興する。

Paulo Motoryn 氏はブラジリアから、Ahmed Al Omran 氏はサウジアラビアのジェッダからレポートに貢献しました。